成人式
日本の宮廷や貴族のあいだでは、古くから男子が大人の仲間入りをする「元服」が行われていました。
13歳から15歳くらいになると、少年の髪型を成人の髪型に変え、冠をかぶり、成人の服装をしました。
女子は、垂らしていた前髪を結い上げて髪上げをし、裳(う)を着たり、時代によってはお歯黒をしたりして大人の仲間入りをしました。
現在では成人式の対象となる成人は、前年の「成人の日」の翌日からその年の「成人の日」までに誕生日を迎える人を祝う日となっています。しかし、最近(特にハッピーマンデー制度導入以降)は前年の4月2日からその年の4月1日に成人する人を式典参加の対象にする、いわゆる学齢方式が定着するようになっています。
成人式のきもの
成人式の晴れの装いは、女性は振袖に袋帯です。
様々な色柄の振袖があり、帯とのコーディネートも華やかなものからシックなものまで個性に合わせて装います。
基本的には吉祥柄と呼ばれる縁起のよい柄のきものと帯を合わせます。男子の紋付羽織袴は、落ち着いた大人のイメージで悠然と着こなしたいものです。